今日読み終えた本

徳川将軍家十五代のカルテ (新潮新書)

徳川将軍家十五代のカルテ (新潮新書)

話題の新書とあって、知的好奇心にかられて読んだ。そう、私は歴史ものにも興味があるのだ。(といっても歴史小説や、「必殺シリーズ」以外のTVの時代劇はあまり得意ではなく、本書のような歴史の解説書や裏側を紹介した読み物が好きだ。ある意味、ミステリーにもつながる推理する面白さがある。)
本書は表題の15人の将軍様と3人の親類たちの死因を現代医学の観点から改めて解説したものである。タイトルには「カルテ」とあるが、表舞台の将軍様たちではなく、もっぱらその私生活や性格・個性をあくまで科学的・医学的に考察のうえ、活写しており面白かった。
特に五代将軍綱吉がたいへんなマザコンであり、かつ成長ホルモン分泌異常による低身長症でわずか124cmしかなかった、というくだりはとても興味深かった。