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病気をその原因から治すホメオパシー療法入門 (講談社+α新書)

病気をその原因から治すホメオパシー療法入門 (講談社+α新書)

本書は「講談社BOOK倶楽部メールプレゼント」に応募し、当選していただいた本である。
そのタイトルの通り「ホメオパシー療法」というまだ日本では馴染みのない療法の入門書である。
現在主流の診療科別の西洋医学の対症療法では対応できない病気の症状を治す。
西洋医学に比べ、緻密で長時間の問診で病気の深い原因を探り、患者の主観的症状に対応し、それに合ったレメディーというものを服用し、自然治癒力を呼びさますという療法。
レメディーとは、自然界にある植物、動物、鉱物などを原料として、それらを天文学的以上に無限に希釈し、震盪を加えたものである。副作用もなく、妊婦でも新生児でも安心して飲める。薬を飲み続ける必要もないから、安上がりである。検査で異常が出ない不定愁訴にも対処できる。表面の症状だけでなく深い悲しみも癒すことができる。そういう治療法が「ホメオパシー療法」なのだそうだ。
トラウマや人間関係の歪みを軽減し、不眠、目眩、頭痛、肩こりが軽快したり、家庭内暴力不定愁訴うつ状態などから解放した臨床例も豊富に載っていた。
親切にも巻末にはこの療法の「病院案内」、「家庭での治療法」、「症例別レメディー事典」まで付録として掲載されている。
私はこのような「もう一つの西洋医療」をまったく知らなかったが、今後はこのような、診療科別に峻別された西洋医学の対症療法だけでは解決できない病気を患者本位で、その患者の全体像(パーソナリティー)から診るホリスティック医療が必要だと思った。