今日読み終えた本

館島 (ミステリ・フロンティア)

館島 (ミステリ・フロンティア)

久しぶりに本格謎解きミステリー(※1)が読みたくて購入した。
タイトルからし本格ミステリーのコード(※2)を踏まえた作品だったので、ワクワクしながら読めた。著者の個性か、少し軽妙なユーモアミステリー的な感は否めなかったが、それでも大掛かりで大胆なトリックには驚いた。

(※1)本格謎解きミステリー作品のこと、またはその作者(たち)のことをミステリーの世界では「パズラー」と云う。謎解きをパズルを解くようなものとみなしている。
(※2)本格ミステリーの「コード」とはまあ「パズラー」のお約束要素みたいなもの。たとえば「嵐や雪で外界と隔絶された山荘・館・孤島(クローズドサークルと云う)で起こる連続殺人」、「それらのクローズドサークルに集められたいわくありげな客たち]、「寡黙でなんとなく不気味な執事」、「密室」、「顔のない死体」、「謎の双子」、「死体消失」、「最後まで分からない意外な真犯人」などなどである。
ちなみに「時刻表トリック」、「アリバイ崩し」などは、私は本格ミステリーのコードとは認めていない。