今日読み終えた本

ぼくらはみんな閉じている (新潮エンターテインメント倶楽部)

ぼくらはみんな閉じている (新潮エンターテインメント倶楽部)

’00年に『葬列』で「第20回横溝正史賞」を受賞した小川勝己は、その後も『彼岸の奴隷』、『眩暈を愛して夢を見よ』などの作品でクライムノベルの形を借りて、心が壊れゆく人々や人の心の内にひそむ狂気を描いてきた。
本書は9つの短編からなる作品集だが、なかにはグロテスクともいえる描写の中に、著者らしく、狂ってゆく・心が壊れてゆく人たちの姿が表現されていた。