今日読み終えた本
- 作者: 矢幡洋
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2002/06
- メディア: 新書
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第1章では心の病気の種類について、うつ病などの精神病と心身症、神経症、依存症の違いが述べられている。
第2章では「幼児期のトラウマだ」などと心の病気の原因究明をすることは、治療や問題解決には有害無益と断じている。
第3章では精神科医・カウンセラーの上手な使い方を述べている。精神科医やカウンセラーの腕前には人によって雲泥の差があり、悪い例も挙げ、その見分け方・選び方も紹介している。
第4章はさまざまな現代心理療法の紹介。
第5章では心の病気の治り方について述べている。ここで私が関心を持った部分は、
1.「クスリを飲まなくても済むようにしよう」というような「マイナスの何かが「ない」状態」を目標にするのではなく、「海外旅行に行けるようになる」などの「プラスの何かが「実現した」状態」を目標にしたほうがよい。
2.「医者に止められているのに毎日ウィスキーを1本飲んでしまう」→ネガティブにとらえず、「2本目のウィスキーに手を出さずに済ませている」方に注目し、1本で食い止めていることに成功していることは、自分を尊敬する十分な理由を持っていると思うこと。
本書を読んで、どうやって「立ち直る」かを再認識し、いま一度考えてみることができた。