きのう観たDVD

ゴジラ FINAL WARS スタンダード・エディション [DVD]

ゴジラ FINAL WARS スタンダード・エディション [DVD]

ゴジラ生誕50周年を記念して’04年末に公開された第28作目の、これが最後という触れ込みのゴジラ映画。
かつての黄金期ゴジラ映画『怪獣総進撃』のストーリーをベースにして、私のような少年時代、東宝特撮映画に胸躍らせたファン(今もファンだが)には懐かしい、“X星人”、“妖星ゴラス”や戦闘マシン“轟天号”などが登場したり、歴代のゴジラ映画の怪獣たちやハリウッド版ゴジラまでが目いっぱい現れて世界各地を破壊したり、ゴジラと対戦したり、『マトリックス』ばりのミュータントのアクションシーンなども取り入れ、『ファイナルウォーズ』というタイトルにあわせて、制作サイドの、過去の東宝特撮作品に対するオマージュにあふれた旺盛なサービス精神というか、お金のかけかた、力の入れ方がうかがえた。
惜しむらくは
1.主役であるゴジラの登場シーンが割と少なく、ゴジラ自体の動きも今までになくスピードアップされており、各怪獣たちとの戦いがあっけなかったこと。
2.平成版ゴジラのような、人類対ゴジラという構図の中で見せたゴジラ自体の不死身で強烈な破壊王のイメージ、言うなればゴジラの凄みをもっともっと見せてほしかった。
3.ゴジラといえばおなじみの伊福部昭(いふくべあきら)作曲のゴジラ登場のテーマや胸躍る数々のジングル、マーチなど伊福部ゴジラサウンドをもっともっと取り入れてほしかった。
できればこの作品を最後とせず、またゴジラの“凄み”をスクリーンいっぱいに現してもらいたいと思う。