今日読み終えた本

wakaba-mark2007-07-01

極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)

極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)

極大射程〈下巻〉 (新潮文庫)

極大射程〈下巻〉 (新潮文庫)

本書を読もうと思ったきっかけは次の通りである。
本書がマーク・ウォールバーグ主演で今回『ザ・シューター−極大射程−』という
タイトルで映画化されたこと(写真右上)。
そして、本書があの『ボーン・コレクター』をしのいで’99年、「このミステリーがすごい!」海外編第1位に輝いたからである。『ボーン・コレクター』より面白い本がある
なら、映画化をきっかけに読んでみてやれというわけである。
名スナイパー、ボブ・リー・スワガーは、ベトナム戦争で歴戦の勇士としての伝説を残したが、戦争中に受けた傷がもとで海兵隊を除隊。現在はアーカンソー州の山地で、
愛犬と共に世を拗ねて暮らしている。そんな彼のところに、新開発の精密加工弾丸を試射してほしいという依頼が来た。興味をそそられたボブはそれを引き受け、長距離の射撃を見事に成功させる。さらに、彼らは米大統領ニューオリンズでの遊説時、
旧ソ連のスナイパーが暗殺を計画しており、ボブにそれを阻止する方策の検討も依頼する。しかし、それらは謎の組織が仕組んだ巧妙な罠で、ボブは窮地に立たされる。
着せられた汚名を晴らすために、彼はかつての戦友の未亡人や、FBIのはみ出し
捜査官の助けを借りながら、反撃に出る。
やたら詳細な銃器についての紹介や、男性的なプロットの展開は、女性の読者には
受け入れがたいところがあるだろうが、私は興味深く、意外に面白く読むことが
できた。
また、解説を読んで驚いたのは、本書は実は4部作の第1作で、このシリーズは
“ボブ・リー・スワガー・サーガ”といった性格を持っているということだった。4部作全部を順番にいつか読破してみたいという新たな目標ができた。


ちなみに、本書が私が今年読んだ50冊目の本となった。