今日読み終えた本

ザ・キル (元FBIアカデミーシリーズ) (集英社文庫)

ザ・キル (元FBIアカデミーシリーズ) (集英社文庫)

全米ベストセラー、<元FBIアカデミー>シリーズ第3弾。
今回のヒロインは、FBI研究所で証拠分析の専門家として活躍しているオリヴィア、
39才である。
彼女のトラウマは、34年前、彼女の目の前で姉が誘拐され、レイプされて殺されて
しまったことと、悲嘆に暮れる両親からネグレクトされ、さらに母親が自殺したこと
だった。
そんな彼女の人生が再びひっくり返る。姉殺しの犯人として服役していた男の冤罪が確定したのだ。真犯人が今まで野放しになっていた!責任を感じたオリヴィアが、類似事件を調べたところ、この34年間で30件にも及ぶ同様の手口の犯行が、全国規模で起こっていたことを知る。そして、今まさに、シアトルで、マスコミが<シアトル・スレーヤー>と呼ぶ、同じような事件が起きていた。いても立ってもいられないオリヴィアは休暇をとり、“FBI捜査官”と身分を偽ってシアトル市警の敏腕刑事ザックを騙して捜査に加わる。
一方、無実の罪を着せられた男も忘れてはならない。彼は自分を刑務所に送った地方検事、元刑事、そして目撃証言をしたオリヴィアを復讐のターゲットとしたのだ。
ブロンドの少女ばかりを狙い、大量に連続して殺害した恐怖のサイコパスの異常心理。オリヴィアに襲い掛かる危機、また危機の連続。ザック刑事との濃厚なロマンス。児童誘拐殺人事件の犯罪被害者の家庭の悲劇。冤罪者の苦悩。とにかく本書は、
読みどころのとても多いノンストップ・サスペンスである。