今日読み終えた本

影の爆殺魔〈上〉 (扶桑社ミステリー)

影の爆殺魔〈上〉 (扶桑社ミステリー)

影の爆殺魔〈下〉 (扶桑社ミステリー)

影の爆殺魔〈下〉 (扶桑社ミステリー)

恐ろしいタイトルだが、本書が初めての邦訳というテッド・デッカーの作品である。
主人公は28才の神学生ケヴィン。舞台はカリフォルニア南部のロングビーチ
ケヴィンが運転中に携帯電話にかかってきた電話、それは見ず知らずの男からのものだった。「その車に爆弾を仕掛けた。<なぞなぞ>に答えられなければ、3分で爆破
する。」間一髪で難を逃れたケヴィンだったが、それは悪夢の始まりにしか過ぎなかった。
FBI特別捜査官のジェニファーと、ケヴィンの幼なじみで州捜査局難事件担当官
サマンサのふたりの女性捜査官が事件の解決に乗り出す。
しかし、自らをスレーターと名乗る男の爆弾ゲームは、ケヴィンの養父母宅の犬小屋、ロングビーチの循環バス、そして神学校の付属図書館と容赦なくエスカレートして
ゆく。
神出鬼没の爆殺魔スレーターの目的は何か・・・。なぜケヴィンが狙われるのか・・・。
ストーリーはケヴィンの生い立ちと過去にさかのぼってゆき、そこから爆殺魔スレーターとケヴィンを結ぶ恐ろしい可能性が浮かび上がってくる。
スピード感にあふれ、疾走するサスペンス。そして最後に明かされる驚愕の真相。
本書は常識を超えた驚愕のサイコ・スリラーである。