今日読み終えた本

陰日向に咲く (幻冬舎文庫)

陰日向に咲く (幻冬舎文庫)

芸人「劇団ひとり」が書き下ろした話題の短編集。
ホームレスに憧れ、数ヶ月間実際になってしまうサラリーマン、アイドルおたく、
少しピントのずれたフリーターの女の子、ギャンブルで借金まみれになり、首がまわらなくなった男、家出して浅草のストリップ劇場の下働きをしていて、売れないお笑い
芸人とコンビを組む女の子。こんな、人生を落ちこぼれ寸前ながらも、大真面目に
一生懸命生きる人々を描いている。
彼ら彼女らを見る「劇団ひとり」の目は限りなく優しい。
また彼のコントを彷彿させるようなオチも各編に見られる。
本書は、誰にでも書けそうで、実は「劇団ひとり」にしか書けない小説である。