今日観た映画--- ジェネラル・ルージュの凱旋

wakaba-mark2009-03-21


心療内科医・田口と厚生労働省の役人・白鳥とのコンビの活躍を描いた、海堂尊原作
によるシリーズ3作目の映画化であり、映像版では『チーム・バチスタの栄光』に続く
第2弾となります。
今回は田口が勤める大学病院の救命救急センター長・速水にかけられた医療機器
メーカーとの癒着疑惑を、ふたりが調査していくもの。調査開始から程なく、疑われた
メーカーの人間が病院の屋上から飛び降りて死亡し、それが自殺か殺人かという謎も加わっていきます。
今回の主役コンビは、事件の背景を説明する狂言廻し的な存在で、メインとなるのは速水に扮した堺雅人のほうです。この独特の個性を持った速水を中心に置くことで、
この映画は救命救急医療が抱える問題を浮き彫りにしているように思えました。
私は原作は読んでいませんが、本作は、笑える田口と白鳥の凸凹コンビに加え、
堺雅人の好演が光る、『チーム・バチスタの栄光』とはまた違った意味で胸に迫る、
上質の映画に仕上がっていました。