今日観た映画---悪人

wakaba-mark2010-10-24


芥川賞作家・吉田修一の、’07年、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第8位、
このミステリーがすごい!」国内編第17位にランクインしたベストセラー小説を
フラガール』の李相日監督が映画化。吉田修一は共同で脚本も手がけています。


福岡県の三瀬峠で保険外交員の若い女性の遺体が発見されました。
事件当初、捜査線上に浮かび上がったのは地元の裕福な大学生でしたが、当人の
供述と新たな目撃者の証言から、やがて容疑の焦点は長崎県在住の土木作業員
・清水祐一へと絞られます。しかし警察の目を逃れ、彼は出会い系サイトを通じて
知り合った女性・馬込光代を連れ、逃避行を始めます。


私は、今売れに売れている文庫版ではなく、ハードカバー版で原作を2年前に読んで、“魂が揺さぶられるような”感動を受けましたが、映画はフランス映画っぽく、一種独特の雰囲気を醸し出していました。


清水祐一役の妻夫木聡と、一緒に逃げる馬込光代役の深津絵里。ふたりの体当たりの演技は胸に迫るものがありました。また原作ではあまり重きを置かれていない
被害者の父親役の柄本明、祐一の祖母役の樹木希林が迫真の演技で、ストーリーの中でいいウエイトを占めていました。