今日読み終えた本

シリウスの道

シリウスの道

直木賞」、「江戸川乱歩賞」ダブル受賞の95年のデビュー作『テロリストのパラソル』と2作目の長編『ひまわりの祝祭』以来、久しぶりに藤原伊織の作品を読んだ。
広告代理店に勤める主人公辰村の過酷なビジネスの日常を、彼を取り巻くさまざまな人物とのかかわりを織り交ぜながら、ハードボイルドタッチで描かれた物語。
帯には「25年前の秘密に操られ、3人の男女を再び運命の渦に巻き込む。」とあるが、実際にはそれが主題ではなく、重要なポイントではあるがひとつのエピソードとしての扱いになっている。