今日観た映画---妖怪大戦争

妖怪大戦争 DTSスペシャル・エディション (初回限定生産) [DVD]
昭和43年(1968年)に大映で同タイトルの映画が上映された。
江戸時代の日本に、古代バビロニアの遺跡から甦った大妖怪ダイモンが襲来した。圧倒的な強さを誇るダイモンに対して総決起した日本妖怪たちが力を結集して立ち向かうという、妖怪格闘映画だった。まだ小学生だった私は結構興奮して観た覚えがあった。
やはり当時から好きだったゴジラガメラのような怪獣特撮映画と通じるものがあったのだろうし、今から思えばまだCGなど無く、いかにも作り物めいた妖怪たちが、そして何より物語自体が荒唐無稽で面白かったのだと思う。少年時代の夢と興奮をもう一度、とばかり半年振りに映画館へ足を運んだ。
今回の「妖怪大戦争」は当時のリメイクなどではなく、全くの新作。
「妖怪を見ることができる」という特殊な能力を持った弱虫の少年・タダシ。日本中の妖怪たちと力を合わせ、「ヨモツモノ」たちを操り世界征服を企む魔人・加藤保憲と戦うことに――!というストーリー。CGや特殊メイクが発達してより映像が現実的になっていて、「作り物めいた」虚構の面白みが薄れたのか、私自身が大人になってしまったのか、そういう面での子ども時代の純粋な興奮は無かったが、「この妖怪は誰が演じてるんだろう・誰の特殊メイクだろう」という別の関心がわいた。また主人公タダシもさることながら、魔人加藤を演じたトヨエツが妙にハマッていてたいへん良かった。