今日読み終えた本

病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-

病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-

ストレス社会における健康志向を反映してか、いわゆる「健康本」がときどきベストセラーになる。最近では『「体を温める」と病気は必ず治る』とか『新・食べるな、危険!』なんかがよく売れているし、話題を集めている。
本書も話題の書として最近売れていて、私が手にしたものは発売2ヶ月にして第7刷だった。
本書は著者が医師としての45年間に扱った30万もの臨床例という、説得力のあるデータを基にして書かれている、言ってみれば「新谷食事健康法」を中心として展開する「病気にならない」生活習慣実践の紹介本である。
著者の訴える「良い食事」「良い習慣」とは言い換えれば「こういうものは口にしてはいけない」「こういう習慣は改めたほうが良い」ということだが、薬や酒・タバコはもちろん、マーガリンなどの油脂食品をはじめとする“油”やコーヒーはともかくとして「牛乳・乳製品」、「お茶(日本茶)」も良くないというのは初めてきいたことで驚いてしまった。
また私自身がその患者でもある「睡眠時無呼吸症候群はこの習慣で治る」というくだりはけっこう興味深く読んだ。「睡眠の4,5時間前から胃に何も入れず、胃を空っぽにしてから寝るようにする」ことだそうだ。
それにしても『食べるな、危険!』、『新・食べるな、危険!』でもそうだが、本に載っていることを真剣に実践しはじめたら、そうとうな時間の余裕が必要となるし、またお金がいくらあっても足りないばかりか、もはや何も口にできるものが無いような気がしてしまう。