今日読み終えた本

オロロ畑でつかまえて

オロロ畑でつかまえて

このブログに何回も登場した荻原浩のデビュー作である。
人口わずか三百人。主な産物はカンピョウ、ヘラチョンペ、オロロ豆。超過疎化にあえぐ日本の秘境・大牛郡牛穴村が、村の起死回生を賭けて立ち上がった!
ところが手を組んだ相手は倒産寸前のプロダクション「ユニバーサル広告社」。
この最弱タッグによる、やぶれかぶれの村おこし大作戦『牛穴村 新発売キャンペーン』は、なんとネッシーならぬウッシーという恐竜を村の湖に出現させることだった。作戦は成功したかに見えたが・・・・。
ユーモア・風刺小説の傑作であると共に著者荻原浩のベストセラー『明日の記憶』の原点がここにある。
ちなみに本書は、過去の受賞者に、花村萬月篠田節子佐藤賢一熊谷達也など芥川賞直木賞作家たちをはじめ、錚々たるメンバーが名を連ねる、「第十回小説すばる新人賞」受賞作である。