今日読み終えた本

前世療法の探究

前世療法の探究

著者は現役の公立中学校教頭である。彼は今まで、赴任先の小・中学校において、「催眠面接」で在校の児童・生徒の偏食、過度緊張、乗り物酔い、集中力不足、悪癖、情緒障害や、その他諸々の障害を改善してきた実績を持つ。面接者数は1200名にもおよび、面接回数は3000回を超えているという。
本書は、そんな著者が「前世療法」と出会い、実際に成人のクライアントを「催眠状態」にして、彼女らの「前世」を呼び起こし、精神的・肉体的な悩みを寛解させた事例の
ドキュメンタリーである。
本書で取り上げられているのは、「リストカット」、「摂食障害」、「うつ状態」、「背骨のゆがみによる痛みと将来の不安感」に悩むクライアントである。いずれのケースも著者の「前世催眠」で、原因が彼女らの「前世」にあることが分かる。この「前世療法」(本文中では“セッション”と呼んでいる)を数回繰り返すことにより、症状が寛解してゆくのである。
本書では、“セッション”の実際のやりとりと、クライアントが「催眠中」に語る「前世」が作り話であるか否かの検証にかなりのページを割いている。「前世療法」のメカニズムや効用、科学的根拠を説いたものではない。むしろ本文中で著者も述べているが、
なぜ著者の“セッション”を受けたクライアントに症状の改善が起こるのかは分からないのである。まさにタイトル通り、「探求」途上である。
ただ、どうやら実際に「前世」というものがあるらしく、この「療法」に効果があるのは確かだという事実は動かしがたい。本書を書いたことにより、今まで以上に著者のところに“セッション”の依頼が殺到しているそうである。
今後、さらに事例を重ねることにより、研究・解明されてゆくことだろう。


ちなみに、日時は未定だが、近々私もこの“セッション”を実際に受ける予定である。