今日読み終えた本

ザ・ハント (元FBIアカデミーシリーズ) (集英社文庫)

ザ・ハント (元FBIアカデミーシリーズ) (集英社文庫)

全米ベストセラー、<元FBIアカデミー>シリーズ第2弾。今回のヒロインは、アメリカ北西部モンタナ州の山岳地帯で救難の仕事に携わるミランダ、33才である。
そして、今回の敵は、人呼んで“ザ・ブッチャー”。凄まじいシリアル・キラーである。
若い女性を15年間に渡り22名も拉致し、山中の小屋に全裸で目隠しの状態で監禁、
拷問とレイプを繰り返す。彼の残虐さはそれでは終わらない。数日後、わずかなパンと水を与えたのち野に放ち、2分後に彼女たちを獲物に見立てた男の狩り(ザ・ハント)が始まる。ある者は銃撃され、ある者はナイフでのど笛を掻っ切られ、という冷酷無比な殺人鬼だ。今までに見つかった遺体はわずか7体、生存者は12年前のミランダただひとり。
ストーリーは、3年ぶりに“ザ・ブッチャー”の新たな被害者が遺体として見つかった
ところからはじまる。復讐に燃えるミランダと彼女とは因縁浅からぬFBI特別捜査官
クイン。ふたりは対立しながらも“ザ・ブッチャー”を追いかける。しかし敵のパワーが
強力であればある程に「焼けぼっくい」にロマンスの炎が燃え上がる、とラヴ・シーンもこのシリーズのお約束だ。
残り100ページあまりで“ザ・ブッチャー”の正体が判明してからは一気呵成だ。
今まさに監禁されている女性と、捜査中に逆に拉致された保安官の救出、犯人との
対決、最後の最後共犯者との対決と、息つく暇もない。ただもう一気読み必至の
ジェットコースター・サスペンスである。