今日読み終えた本

報復ふたたび (ヴィレッジブックス)

報復ふたたび (ヴィレッジブックス)

45万部を超えるベストセラーになった『報復』の続編。戦慄の“キューピッド”事件から3年後という設定である。
物語はキューピッド犯を逮捕した警官が惨殺されるところから幕が開く。
検事補CJにあの時の悪夢がよみがえる。さらに当時関係した警官が次々と同じ残虐な手口で殺されてゆく。実は犯人とされ有罪判決を受けた死刑囚バントリングの逮捕時に問題があったのだ。そのことを知らない捜査陣は麻薬がらみの問題警官のトラブルと断定し、容疑者を指名手配する。
だが、事実を知る関係者たちの相次ぐ殺害に、CJの恐怖はピークに達する。誰かが
その秘密を知っている。そして闇に葬り去ろうとしている。しかし、CJは誰にも相談することができない・・・、婚約者のドミニク捜査官にさえ・・・。
はたして一連の警官殺しの真犯人は誰か。
バントリング以外にキューピッド事件の真犯人が存在するのか。
ストーリーは短い章立てで、スピード感を持って、CJとドミニクの恋の行方の危機をも描きながら、スリルを盛り上げて進んでゆく。
本書は、前作同様、CJの恐怖に揺れる女性心理を充分に描ききった、読んでいても
本当に怖いスリラーだが、このサスペンスを充分堪能するためには、前作『報復』を
先に読んでおかれることを強くお勧めする。