今日観た映画---ハッピーフライト

wakaba-mark2008-12-09


仲間みんなで何かをやり遂げ、観て “元気をもらえた” 映画、『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』でお馴染みの矢口史靖監督の最新作です。
舞台となるのは、満席の乗客を乗せた羽田発・ホノルル行きのジャンボジェット機
チャーター便。
今回のフライトに合格すれば機長に昇格となる副操縦士の鈴木。初の国際線フライトに臨む新人キャビンアテンダントの悦子。厳しい教官や上司が同乗するため、緊張
する彼らを乗せて、なんとか離陸にこぎつけますが、思わぬ機材トラブルで、おりしも
台風で悪天候の羽田に引き返すことに・・・。
パイロット、キャビンアテンダントをはじめ、機材整備士、航空管制官、飛行機を誘導
するディスパッチの人々etc、etc・・・、そしてグランドをあずかる地上職員。ひとつの
飛行機の運行に関わる人々のなんと多いことか。本作は彼らの姿を、笑いと涙を
交えて描き出した群像劇でした。
ANAの全面協力の下、矢口監督による徹底的な航空業界のリサーチがなされて
おり、非常にマニアックで、専門的な描写も多く、なにより、こんなに多くの人々が
飛行機を安全に飛ばし、お客さんに満足してもらえるよう努力しているのかと、
興味深く見ることが出来ました。
ただ、本作では『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』で味わったような
カタルシスという点では、若干の物足りなさがありました。今回の群像劇スタイルと
リアリティの追求、そして物語の展開がカタルシスの積み上げを散漫にしていたの
かもしれません。
というわけで、今回は星3つにしました。