今日観た映画---００７/慰めの報酬

前作『カジノ・ロワイヤル』の１時間後からのジェームズ・ボンドを描いています。
前作でテロ資金源壊滅の任務を共にした女性ヴェスパーを愛したものの、裏切られたうえに死なれてしまったボンドが、彼女を操っていた組織を追ううちに、その幹部である謎の男グリーンの存在に突き当たります。
その陰謀を調べ、撲滅するというのがメインのストーリーなのですが、愛する女性を
失い復讐心に燃えるからなのか、ボンドがなおいっそう非情で、ハードになっている
ように思われました。
アクションシーンは、そのボンドの復讐心がなせる業なのか、とりわけ凄まじく、
尋常ならざるテンポで描かれており、シリーズ随一といってもいいでしょう。
復讐のドラマでありながら壮絶で派手なアクションのほうが密度が濃く、ボンドと本作のボンドガール、カミーユの心情を描きながらも、余韻に浸る間もなくどんどん物語を
つき動かしていくようでした。